雨の晴れ間の10月16日の朝、木々が色付き始めた志張ふれあい散策路へイベントの下見に出掛けてきました。
見た目は未だに緑が強く感じられますが、秋の彩りに染まり始めた林間の散策路をゆっくりと歩きます。
アキノキリンソウが花の最盛期を迎え、可愛らしい花を見せてくれました。
コシアブラは白く、オオバクロクロモジはレモンイエローに、ハウチワカエデも徐々に色付いて里山の秋を演出してくれています。
林内にカラメルの様な甘い匂いが漂う雨上がり、カツラの黄葉が進み、足元にはカツラの落ち葉に秋雨の雫がコロコロと踊っています。
サクサクと心地好い音を奏でてくれる落ち葉の道。
谷風に舞い落ちる木々の葉。
どちらも秋の深まりを感じさせてくれます。
オオカメノキもブナも、それぞれの秋色に染まっていきます。
川原に残されていたテンの足跡。
食べ物を求めて歩いたのでしょうか…
河原からの眺め。
ここから、どんな風に変化していくのか、イベント当日が楽しみです。
葉軸に翼があるのが特徴のヌルデも薄っすらと赤味を帯びてきました。
ちょっと小さいけどエノキダケ。
散り積もった落ち葉の中には色々な物がかくれんぼ。
トチの実とタヌキノチャブクロを見つける事が出来ました。
次世代を担う、可愛らしいハウチワカエデも紅葉し始めています。
ホオの落ち葉に溜まった雨水に浮かぶヤマモミジ。
時に、自然は思いもよらない光景を見せてくれます。
雨が降り始め、風に吹かれて漸く乾き始めた葉が再びしっとりと濡れていきます。
雨を纏った葉の輝きも美しいものです。
頭を垂れたマムシグサは鮮やかな実を着け、足元にはクルミを食べたリスの食痕が残されていました。
今年の猛暑のお陰で実りも少なく、長引いた残暑の影響で紅葉の進捗もゆっくりですが、ちゃんと季節は移ろいでいきます。
秋は物悲しく少しセンチメンタルな気持ちにもなりますが、美しく色付いた紅葉や、それぞれの冬に向けて準備を進める生き物たちの様子や痕跡を見る事も出来ます。
イベント当日は、どんな光景に出逢えるのかが楽しみです。
くどう