昼夜の寒暖差が大きくなり、木々の色付きが日々色濃くなっています。
ブナ林と湿原の色付きが見物の大沼は、メインが黄色でウルシやハウチワカエデ、レンゲツツジなどの赤が混じるようになります。
湿原の入り口でホオジロがお出迎え。
北側のブナ林を木々の間から見える景色を見ながらゆっくりと。
林の外側は日の光も良く当たり、冷たい風も当たるので色付きが早くなりますが、林床は日中に温められた空気が滞留するので、ゆっくりと色が変化していきます。
日の当たる場所、風の当たる場所、僅かな差で色付き方も様々なので、違いを楽しむのも良いかと思います。
大沼西側は金色。
ミネカエデとヌマガヤが眩しく輝いています。
ヤマドリゼンマイも日に透かされて光輝きます。
葉の色が変化するのは広葉樹だけではありません。
常緑樹のオオシラビソやキタゴヨウも黄色に色づいていました。
古い葉、不要になった葉を落とすための過程で黄葉します。
白く見える木肌と明るい黄葉が綺麗なダケカンバ。
青空に良く映えます。
現在、木道の工事で一周出来ない大沼ですが、来た道を戻ると、行きとは違った光景が見られるはず。
緑が薄らいできたブナ林は、だいぶ明るく感じるようになってきました。
湿原では、里に下りずに山で暮らす事を選んだアキアカネが未来へ命を繋ごうとしていました。
今年の八幡平の紅葉は少しゆっくりと進んでいるようです。
予想は難しいですが、次の週末辺りも楽しめそうな雰囲気です。
毎年ですが、木道を外れて湿原に立ち入ったり、湿原に三脚を立てて写真撮影をする方が見られます。
また、木々の葉を取ったり枝を折って持ち帰ろうとする方も見られます。
綺麗な景色を楽しむ為に来て、その景色を作り出してくれている自然を傷付ける行為はおやめ下さい。
ルールとマナーを守って楽しみましょう。
くどう