6月12日、ビジターセンター周辺は曇り空の広がるお天気の中、18日開催予定の「イワカガミに逢いに行く 毛せん峠~秋田焼山トレッキング」の下見を行いました。
湯ノ沢が高濃度の火山性ガス発生の為通行止めになっているので、後生掛から毛せん峠を経由して秋田焼山のイワカガミに逢いに行きます。

新緑のブナ林はしっとりと朝露に濡れて、あちらこちらで雫の輝く中を出発です。

標高が上がるにつれて、大沼周辺では花期の過ぎたものも見られるので、まるで季節を遡っているかのような光景が見られるのも魅力的です。

そしてここはツキノワグマの生息圏。
あちらこちらに痕跡があり、彼等と出会う可能性もあるので十分な対策と配慮が必要になります。

雫に濡れたサンカヨウが少しだけ透けている神秘的な場面に遭遇しました。

葉を広げたばかりのブナ、今が見頃のタムシバにムラサキヤシオ、漸く花を咲かせようとしているハウチワカエデなどを見ながらブナ林を進みます。
本当に季節を逆戻りしているみたい。

展望が開けると、眼下には新緑のブナたち。
点在するオオシラビソの濃い緑と相まって美しい光景です。

残雪の側に、漸く顔を出したミズバショウ。
白い苞が目に眩しく映ります。

オオシラビソの雄花がもうすぐ咲きそう。

この残雪の道を行けば…

毛せん峠。
漸く着いた毛せん峠は、先程まで頭上にあった雲との境目。

ミネズオウが見頃を迎え、ガンコウランは実を着け、雲を捕まえた蜘蛛の巣はたっぷりの雫でキラキラと輝いていました。

辺りを見れば雲が間近に迫る光景のみが広がりましたが、その下に見える緑の美しさが印象的でした。

鬼ヶ城で待ち受けるのはホオジロ。
こちらの様子を伺いながら囀っていました。

雫を蓄えたイソツツジ。
殆どが開花していませんでしたので、これからの展開に期待したいところですね。

名残峠へ向かう道。
火口湖の湯沼はグツグツ、ボコボコ、シューシューと今日も活動が活発です。

そして、お目当てのイワカガミ。
見事なピンクの絨毯が広がっていました。
時々吹く風に小刻みに揺れる様子も可愛らしく思えます。
まだ開花前のものも多く見られましたので、イベント当日は更に美しい光景が広がる事に期待が高まります。

名残峠で雲に隠された景色を見て名残惜しみながら帰路へと向かう私たちをビンズイが岩の上で歌いながら見送ってくれました。

今回の下見は、間近に迫りくる雲で眺望は叶いませんでしたが、見応えのあるイワカガミの出迎えに感動を頂きました。
少し冷たい風の中で揺れるピンクの絨毯は美しいの一言でした。
イベント当日も、この感動を参加者の皆さんと分かち合えたらと思っています。
心をつかまれる事、間違いなしです。

     くどう