4月14日、空は雲に覆われ黄砂で遠くの景色が霞むコンディションの中を出発して「早春スノーシュー ヒミツの巨木と沼めぐり」の下見に行ってきました。
時々太陽が顔を出すものの冷たい風が風が強く吹き付けて雲の流れも速く、お天気は下り坂ですが残雪の上を歩くザクザクという音が心地好く感じられます。

フカフカのフリースを着たタムシバの冬芽。
日の当たる南側に面した方が早く膨らむので、少し頭を北側に傾けています。

残雪の上には発見がいっぱい。
ダケカンバの種やウサギの糞、コシアブラの実も落ちています。

大きなクマ棚の掛かったミズナラ。
殆どの枝先がツキノワグマによって折られてしまっています。

この春は雪解けの進行が早く、あちらこちらで藪が顔を出してしまい、ルートの選定が大変。
と思いながら歩いていると、藪から藪へと残雪の上を駆け抜けたヤマドリの足跡を見つけました。
早く藪が顔を出すと身を隠すことが出来るので、生き物たちにとっては好都合なのかもしれません。

樹洞のある大きなトチ。
その樹皮には、古いものから新しいものまで多くのツキノワグマたちの爪痕が残され、トチらしからぬ樹皮の模様。
冬籠りに使えそうか覗いたり、休むのに使ったりしたのでしょう。

ブナの根開けが進む森の中、残雪の上には冬の間に雪や風で落とされたブナの殻斗が大量に落ちています。

雪のある場所を選びながら辿り着いた展望地。
黄砂で霞む景色。
条件が良ければ、鹿角盆地や遠くは南八甲田連峰まで見えるのですが…
まあ、イベント当日に期待しましょう。

蒼き水を湛えたよんご沼。
早い雪解けに水面が大きく開き、その独特な色合いの水の色が心を打ちます。
直後に日が陰り、水面を風が波を立てながら吹き渡っていきます。

雨がこぼれ始めた四合五尺沼で岸の雪が水面に崩れ落ちて波が立つと、驚いたコカモ?が慌てて飛び立ちました。

よんご沼と四合五尺沼は近くにあっても水の色合いが違って見えるのが面白いところ。

ヨコワサルオガセにカブトゴケ。
冬の間に雪で落とされてしまった地衣類もたくさん見られます。
残雪期の雪の上は宝物がいっぱいです。

長沼は、未だに殆どが雪と氷に閉ざされたままでしたが、岸辺に雪解けの進んだ場所が何か所か見えていました。

雪に開いたネズミ穴。
アカネズミたちも活動が活発になってきたようです。

森に佇む、幹回り10メートルを超えるシナの巨木を経由して…

ツボ沼はの水は緑掛かって見え、氷には大きなクラックが入っています。
どの沼も様子が違って面白いと思いませんか。

根元が水に浸かった沼岸のヤチダモ。
見上げると、枯れた部分に沢山のキノコ。
近くで見る事は出来ませんが、どうやらヤニタケのようです。
まだ木々が芽吹かず見通しが利くので、高い場所にある物も見付けやすくなります。

そしてモモンガの食痕。
オオシラビソの雄花の花芽だけをきれいに食べています。

今回の下見は、例年よりも雪解けの早い山の様子を見て回る事が出来ました。
強風に吹かれて途中から雨に見舞われる悪天候の中の下見でしたが、残雪の上の発見、それぞれの沼の様子の違い、ブログには書きませんでしたが巨木と寄木も沢山見られました。
イベント当日も雪のコンディションが気になるところですが、春を迎えた残雪の山の様子を体感できたらと思っています。

     くどう