雪はありますが暖かくて、アウターも手袋もいらないほど。ザクザクと雪を踏んで歩く、芽吹きにはまだ早い森の中ではどんな発見があるのでしょう。

スタート地点の湿原は水に浸り、歩けないので新ルートを進んでいます。

澄川に架かる仮橋をおっかなびっくりわたっています。

ダケカンバのアーチをくぐると何かいいことがあるのでしょうか。幹に触ってみて!プルプルふるえているよ~「あーほんとだ~」と合わせてくれる参加者の皆さん。

面白そうな斜面だとみるスタッフ、大きなバームクーヘンと喜ぶ参加者の皆さん。

快適な樹林のコースを登り切ったところが畚岳展望地。畚岳は少々かすんでいますが、まだ樹氷は健在のようです。衣類調整をどうぞ、と声を掛けますがこれ以上脱げないと笑われました。

目標は正面のピーク、自由にどうぞとフリーウォークの声がかかります。

朽ち木には鳥たちの採餌痕、大きいのは誰の仕業だろうと皆さんで”あ~だこうだ”と観察中。誰の仕業か”爪痕”を確認できないので結論に至らず。

ベコ谷地でフリーウォーク。ですが、皆さんはどこを目指してているのでしょう。スタッフとしては真っすぐ正面に進んでほしいのですが。

この開けた森の中ではどんな発見があるのでしょう。何があっても新鮮、参加者の皆さんで”あ~だこうだ”と言い合いながら。フリーウォーク中なのですが何となく、皆さん一列になっています。

さて、これも。”あ~だこうだ”と始まりました。アクションを交えて力説する方とそれを見て笑ってしまう方、想像力をかきたてられますと感心する方と。

どなたかが、「あれはサルノコシカケ?」と目ざとく。見るからに新しそう、フレッシュなサルノコシカケ。雪があるので頑張れば座れそうなのですが、皆さんお年頃なので観察に止めます。

可愛い~とか声を掛けてくださる方もいますが、このコシカケさんにはそんな経験はなかったと思います。

皆さんには”オオシラビソの雌花を捜せ”との課題を出していました。発見のヒントは①木の上部が見えている若い木、②去年球果を付けた痕跡のあるもの。と伝えていましたが、誰かが見つけてくれました。「花というよりは何かの実みたい~」と花の概念との相違に気づきました。経過の観察は雪が消えると足元が2m以上低くなるので難しいよ、とも伝えました。

またまた、コシアブラのウサギがかじった跡発見。「これだけかじられたらこの木はもう駄目なんでしょう」と参加者の方。なんも、自然のものはそんなに弱くないよ!来年には出せるだけの芽を出して、ホーキのような枝ぶりになるかもよ。隣の木はオメェも早ぐ大きくなるんだ、へばかじらいねぇんだからって言ってるよ、とスタッフ。合わせてくれる皆さん。

風もない大沼展望地。早春の森、一番景色の良いところで昼ごはんです。

午後の部出発ですが、先ほどの続き、コシアブラの実の観察をしています。

鳥たちに食べられず、干しブドウ状態なった実はどんな味がするのでしょう。恐ろしく苦いから食べない方がいいよとスタッフ、でも味見をして見たくなる人も・・・

数秒後見事な苦い表情を見せてくれた顔を見て笑っている方々、皆さん経験があるのでしょうね。

フリーウォークが続きます。この斜面は雪が吹きだまるのでスノーシューの真価をはじめて確認できます。皆さんは”誰かの踏み跡を歩くのが楽”という学習ができました。

眼下に澄川林道が見えます。

振り返って二度見してしまうのは個性的な姿のブナ。誰かが”足組み”とタイトルを付けてると、一同の一笑いをもってこの名が承認されました。

もはや湿雪なので尻滑りはしません。でもなんだか楽しい。

澄川林道のヒューム管橋を渡って間もなくゴール。

私たちが冬で括るイベントも残すところ、あと一つ二つ。4月の上旬にビジターセンターがオープンしますがそうすれば今度は本格的な春のイベントでお会いできると思います。

ありがとうございました。

   あべ