1月10日、冬期事務所を出かける時は青空も広がる良いお天気でしたが、大沼に近づくにつれて雪が舞い始め、大沼到着時は雪が激しく降ったり弱まったりを繰り返すお天気。
墨絵のような景色の中、15日に開催予定の「スキーハイクで冬山さんぽ・キャンプ場コース」の下見を行いました。
板の裏に、スリップ防止の滑り止めのついたショートスキーでの散策の初級コースです。
今回は澄川を横に見て、川のせせらぎを聞きながらブナ林の中を進みます。
川の中の岩に積もった「雪帽子」の光景も見応えがあります。
冬の川の様子を見ながら歩く事もなかなかないので、つい、見入ってしまいました。
ブナ林の中は、掛かり木になった倒木やサルノコシカケ、アーチ状になった木にも新雪たっぷりとが積もっています。
雪を纏った木々の中をゆっくりと歩きましょう。
後生掛・大沼キャンプ場手前の高台から眺める大沼は真っ白な雪原へと変化していましたが、雪に霞んで全容が良く見えませんでした。
キャンプ場入り口の東屋の屋根にこんもりと雪が積もり、広いキャンプ場の中に建つ管理棟はお菓子の家のようです。
キャンプ場のすぐ横にあるツブ沼に沢山のカモたちの姿が。
小さな沼に、カルガモ、マガモ、オシドリが50羽以上羽を休めていましたが、こちらの気配に気づいてすべて飛び立ってしまいました。
驚かせてごめんね。
カモたちの飛び立った静かなツブ沼。
夏は藪に埋もれて行く事が出来ない沼ですが、周囲の森から集まる伏流水が湧き出す沼は冬も凍ることがなく、水鳥たちの憩いの場となっています。
再びキャンプ場に戻り管理棟へ。
近くで見ると、屋根の雪がアイシングを施したようで、増々、お菓子の家みたい。
広いキャンプ場を散策。
墨絵の世界に、挿し色のナナカマドやアカミノヤドリギの鮮やかな実や、白く小さなツタウルシの実なども見られます。
たっぷりのアイシングで飾られたオオシラビソも綺麗です。
モチモチッとして見える「雪帽子」を眺めながら澄川に沿って帰ります。
今回の下見は雪の降る中でしたが、静かに降る雪と川の雪帽子の光景が印象的でした。
スキーハイクは、スノーシューよりも楽に深雪の中を歩けるので、ついつい欲を出してもっともっとと歩きたくなってしまいます。
ゆっくりと景色を見たり観察をしたりしながら、時には緩斜面を滑って楽しめたらと思います。