9月18日(日)・9月24日(土)環境省補助金事業「週末ガイドウォーク~大沼で野鳥観察しよう~」を開催しました。
18日は台風14号の影響を受けてフェーン現象で気温も高く風が強め、24日は台風15号の影響で昼頃まで雨の雨が上がったばかりというお天気の中でしたが、秋の気配が日々色濃くなる大沼を散策しながら野鳥観察を行いました。

9月18日、先ずは双眼鏡の使い方を皆さんに。
説明を聞きながらピントや視野角の調整を行います。

もう一つ、フィールドスコープで大沼の湿原や水面に鳥がいないか探してみましたが、やはり風があるせいでしょうか、なかなか鳥が見つかりません。
ここでジッとしているより、大沼の秋の様子を見ながら野鳥を探しに出かけましょう。

木道のすぐ脇にテンの足跡を見付けました。
どうやらこの場所を通って、ブナ林と湿原を行き来しているようです。

周辺の森は黄色味を帯びて見えるようになりました。
中には一足早く色付いた葉が秋の日差しに透かされて輝く姿も見られました。

水辺の観察デッキから双眼鏡で鳥を探すと、ブナの森の上を飛ぶノスリを見付けました。

ノスリが上昇気流を捉えて徐々に高度を上げていくと、何処からともなく現れたトビが近寄ってきました。
少しの間、二羽の様子を観察。
ホバリングしたりクルクルと輪を描くように飛んでいた二羽でしたが、強い風に流されるようにしながら姿を消していきました。

タムシバの鞘が赤く色付き、割れた鞘から更に鮮やかな色の実が顔を覗かせています。

あまり風の影響を受けない場所で鳥探し。

湿原は徐々に草紅葉が進んできました。

灌木の中からノビタキが姿を現してくれました。
どうやら冬羽に変わってきたメスのようです。

24日、この日は2班編成で雨上がりで日差しが出てきた大沼で鳥探し。

沼岸の岩の上にダイサギが魚を狙っています。
雨が降っていた朝から、辛抱強く立ちっぱなしです。

上空を見るとノスリの姿。
時折風に煽られながらも、旋回していました。

色付き始めたレンゲツツジなど、秋の湿原の様子も見ながら散策。

ツルコケモモは赤く可愛らしい実をつけていました。

今回の2回の開催は、どちらも台風の影響を受けてしまいましたが、日々秋の装いが色濃くなる大沼の様子と合わせて野鳥の観察を行うことが出来ました。
写真で紹介する事が出来ませんでしたが、アマツバメ、ホオジロなどの姿も見られました。
この時期は夏鳥が渡りに入ろうかというう時期でもあり、カラ類などの留鳥が混群を形成し始める頃でもあります。
また、渡りの途中で羽を休めに立ち寄る鳥も見られるようになります。
10月に入ると、2日と30日にも野鳥観察を予定していますので、深まる秋の様子も含めながら野鳥観察が出来たらと思っています。
次の開催が楽しみです。