7月31日(日)夏本番を迎えた八幡平は麓よりは涼しいとはいえ、朝から気温が高くコエゾゼミの声が賑やかな中で「八幡平で昆虫探検」を開催しました。
この時期の大沼周辺は、暑い夏を涼しい山で過ごすアキアカネがいっぱい。
他にも、麓では見られない昆虫もたくさんいます。
日中の部はビジターセンターから後生掛大沼キャンプ場へ向かいながら昆虫採集。
涼やかで心地好いブナ林の中を昆虫を探して上を見たり下を見たり。
お天気が良いのにパラパラと音が聞こえます。
雨かしら…
いえいえ、音の正体はこちらブナアオシャチホコという蛾の幼虫のフンが降る音。
ブナの葉を食べてフンをポロポロ、パラパラ。
そいつを食べるクロカタビロオサムシが地面を走り回ったり木を登ってたり。
何か見つかったかな?
キャンプ場に咲くノリウツギの花にアオハナムグリ。
夢中になって花粉や蜜を食べています。
くどーさんは夢中になって虫を探してしまい、写真の数が少なくなってしまいました…
捕まえた虫の事を調べます。
種類、名前、どんな場所にいるのか…
特徴を観察してスケッチします。
上手く描けたかな?
観察が終わったら、みんなのお相手をしてくれた虫たちをリリースしてお別れです。
ありがとねー。
夜の部はナイトトラップに集まる虫を観察します。
暗くなるまでの間、ちょっとだけスライドで色々な虫のお話を。
続いて大沼へナイトハイク。
新鮮なツキノワグマの足跡が残る木道を歩いて、昼間は賑やかに飛び回っていたアキアカネの様子を見たりしながらのナイトハイクはワクワクです。
ヤマオニグモの網には、糸でぐるぐる巻きにされた虫がぶら下がっていました。
何か捕まえた。
ナイトトラップに虫が集まっています。
どうしても蛾が多くなってしまうのは仕方ないですが、中にはカッコイイやつや綺麗なやつ、可愛いやつもたくさんいます。
甲虫も集まってきました。
ライトに照らされて浮かび上がる虫たちの影が意外と綺麗だったりします。
気になった虫を捕獲。
クルマスズメに忍び寄る魔の手⁉
飛来する虫たちに、歓喜の声やら悲鳴やらが上がって異様な盛り上がり様です。
捕まえた虫を観察して調べて観察シートに書きましょう。
今回のイベントは、昼の部も夜の部も色々な虫を見つける事が出来ました。
ただ、虫を探すのに夢中になって、写真が少なくなってしまったのが心残り?です。
普段は山に出かけなくても、家の周辺などでも昆虫採集をして頂きたいと思います。
採集したら、どんな場所にいて、何を食べてそんな生活をしている昆虫なのかを調べてみましょう。
調べる事で色々な事がわかってきます。
もし、その場所にいるはずのない昆虫が採集されたら、何故そこに居たのかを考えてみてはいかがでしょうか。
温暖化で生息域を広げているのかも知れませんし、食べ物など、その虫の生きられる環境が整って聞きているのかも知れません。
実際に、大沼周辺では見る事がなかったカブトムシがイベント外ですが見つかる様になりました。
カブトムシが住みやすい気候になりつつあるのではないかと思っています。
虫を捕まえた事に満足して飼育ケースに放置して殺してしまわないようにしましょう。
飼うなら最後まで責任を持って、飼えないなら観察をした後に採集した場所に放してあげて下さい。
くどう