3月13日(日)集合した参加者の皆さんから「今シーズンのイベントは、お天気に恵まれないね」「昨日までは良いお天気だったのに」などの声が聞こえる中、「ベコ谷地スノーシューハイキング」を開催しました。
何だかんだ言っても、参加者の皆さんは笑顔。
春が近づく山を歩きたくて仕方のない様子です。
良い人たちだーっ!

いつもは遠くに見える国見台や栂森が、大きく近く見えます。
雨が近づいています。

スノーシューを装着するころには、早くも雪がチラつき始めましたが、ベコ谷地に向けてスタート!
今日は、どんな光景が待っているのかな?

沢の入り口の木に、小さなひっかき傷。
他の木から滑空してきたモモンガが残した痕跡です。
会ってみたいな。

下見の時には大きな冠雪が載っていた沢沿いの立ち枯れのブナ。
雪の重さに耐えきれなくなってしまったようです。
二股に枝分かれした部分から折れて落下していました。

大きな樹洞のあるシナノキ。
以前はツキノワグマが樹洞の中で冬籠りをしたこともある木を見ながらツキノワグマのお話を少々。

何やら枯れ木を見つめる人…
地衣の仲間、ピンゴケを探しています。
見つけられるかな?
よーく探してね。

こちらは、葉のワッフル模様が特徴的なカブトゴケ。

見つけた地衣をスマホで撮影したり…

立派なヒゲ!
これも地衣。
木の枝に絡まっていたフジサルオガセで遊んでみました。

雪が湿り気を帯びて、ザックやフードに積もり始めました。

雪面を忙しく歩き回った痕はニホンカモシカ。
オオシラビソの冬芽を食べていたようです。
足跡は見つけても、中々姿を見せてくれないニホンカモシカ。
会いたいなぁ~

突然、森が開けて雪原が目の前に広がりました。
ベコ谷地湿原です。
広い雪原と化したベコ谷地、周囲をブナに囲まれた雪原を縁取るようにオオシラビソが生えます。

冠雪を見つけてお絵描きタイム。
好天とは言えない状況の中でも、ほっこりとなりますね。
かわいーっ!

風雪で倒れたのでしょう、横たわる大きなオオシラビソの横を歩きます。
どのくらい大きいかって?
向こう側に小さく見える青いウエアの人の場所が木の先端、20mを余裕で上回っています。
こんな大きな木を倒してしまうなんて、雪と風の力って凄いですね。

雪に霞んでいますが、大沼を見下ろせる展望地到着。
雪の大沼を眺めながらお昼にします。

湿り気の増してきた雪の中を帰路へ。

またまた落書き開始!
雪の森の中をただ歩くだけでは勿体ないですよね。
芸術家揃いの今回、個性豊かな作品が出来上がりました。

いよいよ、雪が雨へと変わってしまいました…

それでも笑顔なのは何故?

恒例の尻滑りでしたー!

しとしとと雨が静かに降る森に、響き渡る賑やかな歓声。
皆さんが自然と笑顔になる、最高のアクティビティです。

一回だけでは満足しきれず?果敢に二回目に挑戦する方も。
めちゃくちゃ良い笑顔を見せて頂いて、くどーさんも写真の撮り甲斐があるってものです。

何を撮ってるの?
思い切り雪を楽しんで遊んで帰る私たちを雪まくりが静かに見送ってくれていました。

今回は雪と雨というコンディションの中でしたが、参加者の皆さんからは笑顔がいっぱいのイベントとなりました。
歩き始めると雨も雪も自然と気にならなくなるのか、生き物たちのフィールドサイン、地衣類や植物たちの冬の様子を観察したり、雪と戯れて楽しんで頂けたのではと思います。
それぞれの、様々な雪の山の思い出を心に刻む事が出来たのではないでしょうか。
毎回違って、毎回面白いと思うくどーさんでした。

     くどう