1月31日里では踏み締める雪がギュッ、ギュッと鳴る強く冷え込んだ中、2月6日(日)開催の「スキーハイクで冬山さんぽ 大沼編」の下見に行ってきました。
アスピーテラインを車を走らせていると次第に雪が舞い始め、大沼に到着時には風も相まって辺りは吹雪。
荒々しい冬の天候に、広い雪原にポツンと立つヤチダモの木がようやく確認できるほどでした。
先ずは深い新雪を踏み分けて、いつも一人で立っているヤチダモにご挨拶。
何故でしょうか、遠目にはとても寒そうで寂しそうに見えるヤチダモも、近寄ると嬉しそうにしているように見えてしまいます。
一旦キャンプ場誘導路周辺のブナ林へ。
そこに立つ大きなブナも、枝いっぱいに雪を抱え込んでいます。
キャンプ場の管理棟が見えてきました。
たっぷりと積もった雪で、まるで甘い甘~いお菓子の家のよう。
とっても美味しそうに見えます。
雪のツブ沼。
冬にしか行けない沼にも雪が降り続け、畔に立つミズナラにはヤドリギが鮮やかな実を着けていました。
モノトーンの世界に色を挿してくれています。
そんなヤドリギの実も、厳しい冬を乗り越えないといけない鳥たちにとっては大事な食糧となります。
一瞬、辺りが明るくなりました。
湿原の奥の雪で着飾ったキタゴヨウやオオシラビソが僅かな光を浴びて輝きます。
手前に見えるのはナナカマド。
近づくと、鳥たちがついばんだのでしょう、実の皮だけが残されています。
大沼に異変が!
供給される水が極端に少ないのか、水が無いです。
何があったのかは分かりませんが、沼尻の橋の上から見る光景も、いつもと違って見えて面白いです。
周囲の雪のモッチリ感、僅かに残る水面の倒木などに積もる雪が作り出す光景に目が奪われます。
湿原の周囲に生えるオオシラビソたち間をくぐってキタゴヨウの巨木へ向かいます。
キタゴヨウの巨木。
見上げた姿は圧巻としか言いようがありません!
大きな雪原と化した湿原に戻ると、薄っすらと青空。
そして、ぼんやりと太陽。
このままキラキラと眩しく輝く真っ白な雪原が…
とはならず、地吹雪で真っ白な雪原を歩いて帰りました。
今回の下見は、少々残念なお天気となってしまいましたが、結氷して雪が積もった大沼、広い雪原と姿を変えた湿原の様子、それを取り巻くオオシラビソやキタゴヨウ、ブナ林の様子を見てくることが出来ました。
あとは、お天気が良くなることに期待を込めて本番を待つのみです。
真っ白な大沼雪原で、スノーシューとは一味違う、スノーハイクを楽しみましょう。
くどう