10月18日(月)八幡平は前日に雪となり、アスピーテラインが通行止めとなる冷え込みの中、10月24日(日)に開催の「秋の里山観察会 志張ふれあい散策路を歩こう」の下見に行ってきました。

当日朝の気温が4℃のビジターセンターのある大沼周辺とは違い、志張温泉元湯さんの周辺は暖かく感じられ、
まだまだ木々の緑が強い印象です。
とはいえ気温が一桁なのは大沼周辺と変わりなく、風が当たらない分の違いのようです。

色付きが進んでいたのはトチの葉。
黄葉した葉があると、林内も明るく感じられます。

クロモジの葉が黄葉し始め、コシアブラの葉は緑の色素が抜け落ちて白く変化しています。

大沼周辺では見られないガマズミが真っ赤な実を着けていました。
志張ふれあい散策路は、大沼周辺に比べて500mほど標高が低いので樹種が多いのが魅力的な場所です。
その分、秋が進むのもゆっくりです。

落ち葉の道をゆっくり散策。
足元にはホオノキ、トチノキ、ミズナラなどの葉をメインに、様々な木の葉でいっぱいです。

芸術の秋。
虫食いのイタヤカエデの葉が、切り絵のようにも見えます。

ちょっとグロテスクなホオノキの実。
足元には、他にも色々見付かるはずです。

可愛らしいキノコを見つけました。
アシグロホウライタケらしいです…

カツラも色付いていました。
辺りに、カラメルのような甘い香りが漂います。

カツラの落ち葉。
裏側は良く水をはじくので、前日の雨の雫がコロコロ、キラキラ。

サワグルミの実がプラプラ。

川原にも下りてみましょう。

砂に残されたニホンカモシカの足跡。

この時期になると、ほとんど水が無くなる川ですが、砂には水の流れが作り出した紋様が残されています。
これも自然が作り出した芸術です。

上流から見下ろした志張温泉元湯さんは、紅葉し始めた木々に囲まれてひっそりとしていました。
只今休業中なのが残念なところ。
早く営業再開して欲しいです。

再び林の中へ。
ゴツゴツした木肌のハリギリ。
葉の形はカエデにも似た感じです。

杉丸太の橋を渡ったら…

ツキノワグマの糞。
ほじくってみたら、サルナシの実を食べたようでした。
今年は周辺のブナやミズナラなどの堅果が不作のようで、液果も食べまくっているようです。

木々の落枝も見逃せません。
こちらはカラクサゴケという地衣類。

落ち葉の上をサクサク歩いていると、何者かが落ち葉をほじくった痕跡が。
きっと、ツキノワグマが食べ物を探していたんだろうなぁ…と思うくどーさんでした。

今回の下見の段階では、志張ふれあい散策路周辺の紅葉には少し早い印象ですが、それでも上を見たり下を見たりしていると様々な発見がありました。
勿論、紅葉も楽しみたいのですが、秋の里山はそれ以外にも楽しみがあります。
1㎞、30分ほどの散策路を一日かけて歩くのですから、思う存分堪能しなければ勿体ないですね。

      くどう