8月21日(土)青空が見えてはいるものの、雲が多めで少し蒸し暑く感じるお天気の中、8月28日(土)に開催される「コケ・シダ・トンボの楽園でミクロの世界へ」の下見に行ってきました。
蓬莱境の入り口は古木と巨岩で出来たアーチ。
神秘の世界へ足を踏み入れます。

赤く輝くタケシマランの実や、見頃を迎えたツルリンドウの花が出迎えてくれました。

ふわふわのシッポゴケに大きく葉を展開しているセイタカスギゴケ。

こちらには、何種類ものコケが集まっています。

コケの中に可愛らしいキノコも見つけました。

辺りを見ると巨岩の上に根を下ろし、岩に絡みつくように根を伸ばしたり、岩を這うように枝を伸ばした木々が見られます。

こんな岩のトンネルも潜らなければなりません。

蓬莱境を抜けて、今度は蓬莱沼へと向かいます。
アザミの花にクジャクチョウが蜜を吸いに来ていました。

こちらではサンカヨウとオオバタケシマランの実が熟していました。

静かな水面に緑が映り込む蓬莱沼の畔は、タチギボウシ、サワギキョウ、ミズギクが花盛り。
お花畑に居るような気分です。

オオルリボシヤンマが水面近くを飛び回り、産卵の様子も見られました。

水辺に残された足跡。
タヌキとツキノワグマです。
会いたいな。

水から上がり、森へと向かう小さなモリアオガエルたち。
個体差はありますが、オタマジャクシの名残の尾があります。
元気に成長して欲しいですね。

帰りに見つけたツキノワグマの新鮮で大きな糞。
ミズバショウの実や色々な植物の葉、液果などを食べているようです。
蓬莱境、蓬莱沼も、もれなくツキノワグマのテリトリーです。

今回の下見は、しっとりと潤ったコケたちや、動物たちには食べごろとなった宝石のように輝く植物の実、美しい花々、オオルリボシヤンマの産卵に森へと旅立つ幼いモリアオガエルたちなど、蓬莱境、蓬莱沼の自然の魅力をたっぷりと観ることが出来ました。
そしてツキノワグマの痕跡も…
どれも、この場所を歩くのには欠かせないものばかりです。
イベント当日は、どんなものが観られるか楽しみです。

     くどう