5月9日(日)朝から雨が降り、お天気に不安を抱えながらでしたが、ブナの芽吹き直前の大沼で「大沼野鳥観察会」を開催しました。
渡り直前の冬鳥たちは標高の高い場所と大沼周辺を行き来しながら生活し、夏鳥たちが姿を現し始め、留鳥たちの混群が解消されはじめてペアリング、営巣が進む時期、雨さえ上がれば鳥たちは活発に活動するので何かしら見られるはずです。

まだ雨が降っているので、ビジターセンター内で外の景色を見ながら野鳥観察には欠かせないアイテム、双眼鏡の調整と覗く練習。

雨が小降りになったところで外に出ましたが、途端に強く降り始めてきました。
霰まで混じってるし…

雨が降る中をキャンプ場に向かって出発です。

キャンプ場の管理棟の窓から鳥を探す皆さん。
広いキャンプ場には、どんな鳥がやって来るのかな?

キャンプサイトを歩くアカハラを発見。
チョンチョンと歩いてエッヘン!と胸を張ります。

モズは縄張り主張に大忙し。
少し高い場所から、縄張りに侵入する奴はいないか見渡します。

キジバトは、地面に雪解けと共に姿を現した植物の種をついばんでいます。

雨が止み外へ出かけます。
大沼を鳥を探しながら巡ります。
ダケカンバの枝先で、ヒガラのペアがプラプラとぶら下がる花をつんつん。
どこに居るか見つけられたかな?

双眼鏡で覗いたり、写真を撮ったり。

ヒガラダイブ。
ピヨーン!

覗く集団。
覗くのは野鳥だけにしましょう。

ノスリが弧を描きながら飛んでいきました。

そしてハシブトガラス。
よく見ると、翼が日差しに輝いてカッコイイです。

この日、多く見られたヒガラ。
木の上や残雪の上で餌探し。

オオシラビソのてっぺんに止まるシメ。
向こうから何者かが近づいてきます。
気が付いてるのかな?

ヤマガラは何を狙っているのかな?
身を低くする姿はスナイパーみたい?

ジャンプ!
近くの枝だったら、翼を使わなくても飛び移ることが出来ます。
ホント、ちょこまかと動き回って写真が撮りずらいんだから…

奥の枝にアオゲラ。
頭の赤い部分が解りますよね?

長い尾が特徴的なエナガの登場。
カワイイぞ…

シジュウカラは胸のネクタイ模様が素敵。
こいつは、立派なネクタイをしているのでメスにモテそうです。

可愛いメスがいたかな?
素早く飛び立って行きました。

何だかんだで大沼を一巡りしてきて振り向くと標柱の上にモズ。
最初からそこに居てくれればよかったのに…
まあ、スタート時は雨でしたからね。

ビジターセンター裏の泥火山へ。

ゴジュウカラのペア。
とても仲の良い素敵なカップルです。

そして静かに踏み抜く人。
こっそりと笑いを提供してくれる素敵な人です。

今回は午前中のお天気に悩まされましたが、予報通り午後には雨が止み鳥たちも姿を見せてくれました。
野鳥観察は静かに待つ、探す忍耐と我慢が必要ですが、鳥を見つけられた時は嬉しいものです。
このイベントは、残雪の上を歩いて、普段は入り込めない場所まで行くことが出来て鳥たちとの距離も縮まるのが嬉しいところ。
まだブナたちが芽吹かない今が野鳥観察のチャンスです。

      くどう