ビジターセンター裏の「泥火山」に冬季限定ルートで・・・ふっかふかの雪を・・・
ほんの数日前、予定していた下見は雪が少なくヤブ漕ぎになりそうだったので中止。今日こそはと出掛けたら一昨日からものすごい雪、おかげさまでヤブはすっかり隠れてしまいました。
出発地点の秋田八幡平スキー場は、現在1mほどの積雪とか、にわかに降った雪は文句なしのパウダースノーですが、ふっかふかすぎてスノーシューは効かないだろうと判断して、今日はスキーを履いています。
それにしてもこの天気。晴れは望みませんが、せめて曇りとか時々陽のさす天気が本当は好きなのですが・・・
新雪がふっかふかすぎて、いきなり腰、ストックは雪面のラインです。もちろんスキーは見えません。
それでも誰かと一緒なら元気も出るのにと思いつつ、聞こえるのは風の音と荒い呼吸音だけ。
ヤブはほぼ雪の下に隠れてしまいました。
枝についた雪が○○みたい、あの形が面白いね~などと言ってみたいと少しだけ思いましたが、静かな森の中では自分の荒い呼吸音と風の音だけ。それでも目だけはジッと雪に埋もれかけたツルアジサイを見ていました。
難儀だなと思いつつ、隠居沼まで行ったら誰も責めないよな、と一人でまだ葛藤中。
それでも隠居沼が見えたら泥火山まで行こうと思いました。
かつては湯気が濛々と上がっていましたが、数年前にその活動はピタリと止んでしまい、水面が雪で覆われていた年もあったのですが今はまだ水面が見えています。毎年違うのかと思いかけて、あっそうか、雪の量と時期の関係かと一人で納得してみたり。
そしてビジター裏の泥火山が見えてきました。
一人ですから特にテンションが上がる訳でもないのですが、このオオカメノキが”オバQ”(古くて恐縮)みたいだなと思えて、一人でフフ。
大沼で見る鴨たちなのか、6~7羽ほど湯治中でした。飛び立ちもしないでシレ~と私との距離を取りつつもなお、湯治中。寒ければ鴨だって温泉がいい、ここは大沼温泉だもの。
ツルアジサイは冬の花、雪の重みでこの装飾花はやがて落ちるのですが、寒々しい景色の中でもそれなりに。役目を終えてもなお目を楽しませてくれます。イベント当日は大勢の人たちがここを通るので、きっと誰かがほめてくれるはずです。
雪の上から枝を突き出しているタムシバはしっかりフリースを着込んでいます。薄い芽鱗一枚で冬を越す冬芽もある中でなんという贅沢なのでしょう。
いつの間にか吹雪は止んで、静かな冬の泥火山。
どこが熱くて温くて冷たいのか、雪が教えてくれています。雪の中でちっこいヤツがぷっかぷっかボコボコ、時々ぽっこーん。
”モモ、時々腰”の雪は来た道を戻る気にさせませんでした。19日のイベント当日は”腰、時々ムネ”の方もいるかもしれません。
ぱふぱふの雪、”パウダースノー”なんて響きがいいのでしょう。
あべ