12月14日(月)未明に見られたであろう双子座流星群とは無縁で、昨夜から降り続ける雪の中を12月20日開催の「真冬の噴気地帯を歩く 後生掛・大湯沼へ行ってみよう」の下見に行ってきました。
現地について思ったこと…
「雪が無い…」
全く無い訳ではなく、極端に少ないのです。
「雪が有るけど無い」のです。
このコースは林床地帯と噴気地帯の両方を歩けるのが売りなのですが、今回は林床地帯を断念して噴気地帯を進みます。
イベント当日までに雪が沢山降って林床地帯も歩けるようになると良いのですが、「お天気は『天』の『気』まぐれ」と聞いた事があります、当日までに雪が沢山積もる事を祈るばかりです。
それでも、何かしらは見ることが出来ます。
オオカメノキは氷の粒を上手くキャッチ出来たようです。
急に降った雪に、キタゴヨウたちは枝を重そうに垂れ下げています。
雪が少ない分、荒涼とした感じが増して見えます。
夏場はロープが張られている柵の柱もご覧の通り。
一瞬の太陽。
地獄からの湯気なのか、雪煙なのか、雲なのか、雪なのか、何が何だか判らないものに、直ぐに姿を消してしまいました。
頑張って高台に上がって見る国見台方向。
国見台が霞んでいます。
少しでも林床地帯を歩けないものかと思いましたが、ご覧の通りです。
急に積もった雪はまだサラサラで軽く、笹や小低木も立ち上がったままです。
残念…
カエデの枝も秋に落ちることが出来なかった種も、冷たい風の中で雪と氷に閉じ込められています。
歩道を踏み外さないように注意しながら大泥火山へと向かいます。
本来ならば1m以上雪が積もっている橋の上も30~40㎝と雪がかなり少なめです。
大泥火山に到着。
どんなに寒くても大泥火山は元気っ!
今日も勢い良く泥を噴き上げています。
ヤマハンノキも寒そう。
ハクサンシャクナゲの花芽もふわふわの新雪の綿帽子を被って遠い春を待ちます。
時折強い風の吹く中で噴気地帯を進み、もう直ぐ大湯沼です。
大湯沼到着。
何だか良く判りません…
国見台も見えないし…
良く判らないので、高台に上がって見下ろしてみます。
どーん!
お天気が良ければ水面がキラキラと輝いて見えるのですが…
イベント本番に期待しましょう。
沼の東側の泥火山たち。
何だか、少し大きくなったみたい。
しばらく見ないうちに、こんなに大きくなって…
ちょっと感慨深いくどーさんでした。
沼の西側では、お湯がボッコンボッコン激しく湧き出しています。
地球のエネルギーを感じ取ることが出来ます。
森の中を雪煙が風と共に通り抜けていきます。
八幡平方向…
油断していると、突風で辺りは真っ白。
こうなると、地吹雪体験ツアーでも組んでみようかと思ってしまうのです。
やらないけどね。
冷たく強い風雪に凍り付かないうちに帰りましょう。
ボコボコ、シューシューとマッドポットや噴気の音が聞こえる中を引き返します。
湯気と雪煙になかなかピントが合わない…
マッドポットの中を覗いてみました。
もちろん、望遠で。
キタゴヨウの細い葉の1枚1枚も白く覆われていました。
アカミノイヌツゲはクリスマスカラーで演出。
モノトーンの世界に彩を差します。
紺屋地獄、オナメモトメの湯気の向こうに後生掛温泉が見えてきました。
もうすぐゴールです。
タムシバのフリースは暖かそうですね。
氷が着いても平気です。
これを見ると、何だかほっこりするのは気のせいでしょうか。
今シーズンは、なかなか雪が降らずに心配しましたが、ここに来て一気に冬らしくなりました。
急激な変化に、雪が…風が…と言いながら、何だかんだで下見を楽しんできたくどーさんだったのです。
イベント当日には、雪がたっぷりと積もって、お天気が良くなるように願っています。
あ、雪が積もるのは山だけで…
ワガママでしょうか?
くどう