アスピーテラインは4月15日の開通以来、降雪や悪天候がつづき通行できませんでした。さらにコロナウィルス拡大防止のため見返峠駐車場を閉鎖したため、しばらく山頂の景色を見ていませんでした。緊急事態宣言を受け、外出を控えている皆さんに少しだけ、八幡平の様子をお届けします。

しばらくぶりの見返峠は、雪解けが随分進んだな~という印象。

そして登山者がチラホラ。

雪解けは大分進んだものの、まだこの通り。もちろん歩道は見えず、竹竿が道しるべになってくれています。

まずは気になる「鏡沼」の様子です。”ドラゴンアイ”とよばれる現象が起きるためには、大量の雪が降ることが条件の一つとか。今年の雪は少なかったといわれていますが、八幡平山頂付近の雪はどうだったのでしょう。雪解け水が鏡沼に流れ注いだ跡が見えています。まだ”青の縁取り”は見えていません。

こちらの「メガネ沼(右目)」は水面が少しだけ見えていました。

山頂の展望台付近の雪もまだこの通り。雪面は大分下がったようですが、まだ4mほどの雪はありそうです。

岩手県側の公園管理員の方たちが、展望台の階段付近の雪の解け方を気にして、ありがたいことに、誰かが落ちないようにとスコップで掘り下げてくれていました。

軽装で来れるのは春山の楽しさ。今日はいい日ですね。

さて、正面に「岩手山」が見えます。雪面には足跡がついているので、「ガマ沼」・「陵雲荘」はあっち!とわかりますが、視界の効かない日であったら、この竹竿は非常にありがたいものになるということがお判りでしょうか。夏道の見えない早春の八幡平は”真っ平”なのです。

こちらは「ガマ沼」北西側に青い縁取りが出来ています。

同じくガマ沼ですが、水面の色が滲んでうっすらと色を付けています。雪面の雪解け水が沼に流れ注いだ跡がついています。

八幡沼にも少しだけ青の縁取りが付いていました。

風のない、晴天の八幡平。樹氷もよかったけど、風雪はひどかったな~と思い出しつつ、この景色を眺めながら一休み。しか~し、たいらだね~

陵雲荘の点検とトイレも少し掃除をして。八幡平もご多分に漏れず、新型コロナウィルスの感染拡大防止のお願いがドアに張り付けられました。

まだ雪だらけ、花もない。そして今年は訪れる人がまばら。こんな連休は初めて、八幡平の歴史の中でも初めてだろうなと思うことしきり。

ですが、これもやがて終息するのですから、ただただその日を待ちわびるのみです。

   あべ