緊急事態宣言を受けて外出を自粛されている皆様へ、大沼の様子をお届けいたします。
今日の大沼は、薄雲が残るものの青空の広がる良いお天気です。
湿原のほとんどが、まだまだ雪に覆われたままです。
湿原にポツンと立つヤチダモが、なんだか寂しそう…
沼尻のダケカンバたちの白い姿が水鏡に映し出されています。
一部ですが、湿原や木道が姿を現してきました。
木道付近は雪が空洞化しているので踏み抜きに注意が必要!
などと言っていますが、くどーさんは何回も落ちています…
木道脇に、眩しく輝くエゾノリュウキンカが花を咲かせていました。
雪解けの早い場所から順に、ミズバショウなども顔を出し始めています。
雪によって綺麗に並ぶように倒されたヨシの間から、キクザキイチゲたちが可愛らしい姿を見せてくれています。
ナナカマドの花芽が少しずつ開いてきました。
真っ白な花を咲かせてくれるのは、いつになるのかしら?
キャンプ場への分岐の標柱が姿を現してきましたよ。
上空をアマツバメが気持ち良さそうに飛び交っていました。
青空と周囲の木々が綺麗に映り込んでいます。
ハクサンシャクナゲの花芽は、まだまだ堅いまま。
沼尻の様子。
橋の上には、まだまだ雪が…
しかし残っているのは冬に出来た雪庇で、橋の上は雪がありません。
この上を渡るのは、ドキドキです。
とか言いつつも、橋からの眺めを一枚。
ダケカンバたちが春の日差しに白く輝きます。
オオシラビソの中から、留鳥を始め夏鳥たちの囀りも響いてきます。
鳥たちは、恋の季節を迎えようとしています。
声はすれども姿は見えず…
しばらく待っていると、ようやくヒガラが姿を見せてくれました。
めんこいなぁ
雪の上にはオオシラビソの葉や枯れ枝、種、地衣類などが沢山。
カラの仲間たちは、この中からもエサを探して食べます。
大沼の対岸から見たビジターセンター。
水面にわずかに残る氷の上でコガモが羽を休めていました。
春と秋に大沼に立ち寄ってくれる渡り鳥です。
今回は、どれくらい滞在していくのかな?
クマいるかな~、いないかな~
根開けの進むブナ林を探してみましたが、残念ながら姿は見当たりませんでした。
カエデの枝先が赤らんできました。
ぶいっ!
くどーさんと一緒で寒がりなタムシバは、まだフリースを脱ごうとしません。
ウサギが食べたコシアブラの枝先が目線の高さに。
ついこの間まで、足元にあったと思っていたのに…
オオシラビソの枝の先端には、小さな蕾が。
もうすぐ、ここから新芽がめぶいて、新しい枝葉を成長させます。
早朝の散策でしょうか?
北側ブナ林の歩道へ向かうニホンカモシカの足跡が雪の上に残されていました。
階段の登り口に注意!
この境に落ちるやつです。
もちろん、くどーさんも落ちたことは数知れず…
雪が内側から解け、中にはフキノトウが。
オオカメノキも花芽を膨らませています。
花が咲くのが今から楽しみです。
まだまだ物寂しい雰囲気ですが、これから木々も草花もどんどん芽吹いてきます。
今日も静かな大沼。
良いー。
展望デッキも見えてきました。
大沼で一番雪解けの早い場所。
ミズバショウにエゾノリュウキンカ、コバイケイソウの若芽が次々と…
小っちゃくても元気なミズバショウ。
これから大きくなるからね。
こういうのを踏み抜いちゃうんですよね…
でも、ゆきの層がミルフィーユみたい。
まだまだ残雪が多い大沼ですが、雪解けは着実にすすんでいます。
植物たちは、雪が消えゆくのを辛抱強く待っています。
STAY HOME 私たちも、彼らのように待ちましょう。
必ず春は来るのですから。
くどう