八幡平ビジターセンターが位置する大沼後生掛地区では7月~10月ツキノワグマの出没状況を把握するためのパトロールを行っています。
例年7月中旬~8月中旬にクマが湿原に集まり、大沼後生掛地区での目撃が多くなります。散策の際はクマと出会わないための対策をお願いします。
熊鈴を鳴らしたり、手をたたいて音を出すなど、人の存在を事前にクマに気づかせることで、クマが人を避け、遭遇を避けることができます。
車道沿いで目撃した際は、写真撮影のために車を停車させたり、エサやりをしたりしないようご協力お願いいたします。※国立公園内での野生動物へのエサやりは法律で禁止されています。

 秋はクマにとっては冬眠に向けて脂肪を蓄える時期。たくさんの栄養が必要なので、あちこち動き回ります。今年はブナ、ミズナラといった主要な堅果が不作ですが、わずかに実をつけている木や秋の実りを探して森の中を歩いていると思われます。
 秋の湿原にはクマの食料となるものはほぼないものの、もともと彼らの住まいの中ですので時間を問わず通り道としている可能性は十分にあります。
 散策の際は木の上もふくめてクマがいないか注意を払いつつ、クマ鈴などを携行して「クマに先に気づいてもらう・先に回避してもらう」ことを心掛け、クマとのいきなり遭遇のリスクを軽減させましょう。

※クマをはじめとする野生動物に対する「餌付け」は、野生動物本来の生態を乱す行為です。自然公園法でも禁止されています。また餌付けにつながる「ごみの投棄」をしないようお願いいたします。