天気予報は晴れでしたが厚いガスに覆われてのスタートでした。前日には大雪が降っており、スノーモービルのトレース跡が残っている可能性は低いですが(無いに越したことはないですが)黒谷地経由でパトロールしていきます。
山頂周辺の樹氷は先週でほぼ落ちてしまいましたが、ここ数日の寒気で霧氷が大きく成長していました。このまま寒気が続いてくれたら立派な樹氷になってくれるでしょうか。
ダケカンバの細枝にぎっしりと霧氷が付いています。
こちらは砂糖菓子のようですね。
ところどころ霧氷が落ちたところから深緑のオオシラビソの葉が顔をのぞかせモノクロの世界にアクセントとなっていました。
雲も厚く一面モノクロの世界ではオレンジ色の指導標がよく目立ちます。
大黒森→恵比寿森経由でオオシラビソの森を抜けていきます。やはりスノーモービルのトレース跡はなく、一本のスノーシュー登山の跡とたくさんのノウサギの足跡があるだけでした。
黒谷地湿原通過中に青空が見えてきました。樹氷と青空の組み合わせは最高ですね。
湿地帯の開けた場所では霧氷がとくに大きく成長してくれていました。
こちらは太平洋側からみた樹氷群です。日本海側からの偏西風で同じ方向に樹氷が成長していくので見る方向が変わると印象もガラリと変わります。ひとつの山で二度美味しい、そんな八幡平の山です。
風が吹く度に霧氷の欠片がキラキラと宙を舞っていました。
天候も見晴らしも良いので茶臼岳の斜面をBCスキーで堪能して帰ります。…と思っていましたが氷層が想像以上にむき出しになっておりとても難易度が高かったです…
今回巡視ではスノーモービルのトレース跡は確認されませんでしたが、国立公園内の動植物の保護のため、国立公園内では車馬(スノーモービル等)の乗入規制区域が指定されています。
天候にも恵まれ最高のコンディションとなりましたが、これらの自然を残したいという思いもより一層つよくなった巡視でした。
いちたろう