湯瀬ホテルさんが冬季間の週末毎に行う、宿泊や日帰りのお客様をスノーシューで湯瀬渓谷をご案内するプランのお手伝いで、コースの下見に行ってきました。
新緑の季節や夏、紅葉の時期も美しい光景を見せてくれる湯瀬渓谷遊歩道、冬の雪が舞う時期も風情のある情景を見せてくれます。

雪に埋もれた湯瀬渓谷遊歩道の標識。
奥の標識には、この地に伝わる「だんぶり長者」の物語のトンボがあしらわれています。

ツタウルシの実を見付けました。
ゆっくりと周囲の木々を観察しながら歩くと色々な物が見えてきます。

木々の肌にはセンシゴケやカラクサゴケなどの地衣類、ハクウンボクを始めとする木々の実も観察出来ます。

渓谷に掛かるつり橋が見えてきました。

岩肌に幾つも垂れ下がる大きな氷柱に崖の上に立つ姫子松、つり橋を渡りながら見る景色は、まるで墨絵の様。
振り返ると、渓谷の奥に湯瀬ホテルさんの建物も見えます。

キツネでしょうか、雪に残された足跡を追ってゆっくりと対岸へ。
対岸から見る姫子松の立つ掛は迫力満点です。
崖の下には大きな洞があり、ななかまどと呼ばれています。

川岸に下りるとまた違った光景が。
先程渡ったつり橋も絵になりますね。

流れの中の岩は雪帽子を被り、水面近くにはしぶき氷が輝いています。

雪の上に落ちたツルアジサイのドライフラワーや、早くも芽吹き始めたネコヤナギ。
厳しい冬と少し早い春の雰囲気を同時に感じる事が出来ました。

大正11年に創業した湯瀬発電所や、昭和6年に開通した花輪線の鉄橋など、鹿角の歴史にも触れる事が出来ます。

流れの静かな場所で羽を休めるカルガモたちの姿に和みの一時。
そして湯瀬ホテルさんの目の前の氷瀑が散策のゴールです。

お疲れさまでした。
あとは、ゆっくりと温泉で癒されて頂くだけです。

今回は紹介出来ませんでしたが、冬の生き物たちの痕跡や、標高が低い分豊富な木々の冬の様子など見どころは沢山です。
運が良ければ小鳥たちにも逢えるかも。
何と言っても、雪に覆われた渓谷美を眺めながらの散策と温泉は癒しそのもの。
スノーシューの経験の有無に問わず、興味のある方は是非、湯瀬ホテルさんへお問い合わせください。
雪と川と森が創り出す自然美と自然の力強さ、鹿角の歴史に触れる事のできる特別なプランです。

     くどう