荒れた日が多かったのですが、そんな日でも少しづつ春の気配を感じていました。今回が最後の冬山巡視となりましたが、眼下のアスピーテラインに春山除雪の重機の音が響いています。

昨日は大荒れ、雨と風がひどかったそうです。今日でよかった。青空と無風、おまけにダケカンバの霧氷がとっても・・・です。

歩道に突き出たダケカンバの枝に頭をぶつけることはなかったな、ここは雪が少なめか。切り絵のような影が芸術的などと高尚な独り言をブツブツ。

「茶臼岳」のなだらかライン、肩の位置に避難小屋が見えています。

オオシラビソ越しの「岩手山」がかっこいい。

新しくついた樹氷の粒と気温の上昇とともに枝先から垂れる雫、今日の暖かさを教えてくれています。

きれいな桜並木と一瞬、思ってしまった茶臼岳への登山道(夏道)。「恵比須森」の西側の斜面にスノーモービルのトレースは見えないので、行きの行程は茶臼岳を目指すことにしました。

ダケカンバっていいな~

ただいま、見惚れています。

次からつぎと登場してくれるダケカンバの艶姿に写真の枚数がやたらと増えています。今日の目的はいったい何だったのか、しばし忘れています。

やがて、茶臼の避難小屋が見えてきました。

当然のことながら、今日は茶臼岳がくっきりと。

エンジン音は聞こえないのですが、時折ガンガンと金属がぶつかり合う音がするので、音のする方向を見ると春山除雪の重機、先導しているバックホーがアスピーテラインの位置を示してくれていました。

ここでもまた、カメラを向けてしまうのは満開のサクラのようなダケカンバの霧氷姿。常緑のオオシラビソとのコントラストがとってもいい感じ。

と、「籾山」のほうから音もなく流れてきた雲、籾山とそれに続く尾根だけをしだいに隠していきます。

本日もキャットを利用して、2時間の時間短縮をしているので昼食を摂るにはまだ早く、「黒谷地湿原」を経由で戻ることにしました。

ほう!オオシラビソ越しに「見返峠」のレストハウスが見えています。これも晴天のなせるワザ。なかなか新鮮な景色です。

が、ゆっくりと流れてきた雲はゆっくりとゆっくりと、黒谷地湿原を覆ってきました。

それでも、しだいに視界が開け、「八幡平」の山並みを再び見ることができました。

頂上周辺に樹氷は見えません。昨日までの雨なのか、春風と気温の上昇は樹氷を落とし、八幡平にも春の姿を呼び込んでくれたようです。

名無しのピークは絶景のポイント。尾根伝いに「恵比須森」の方に進むと、恵比須森西側のスノーモービルのトレースが付いていた斜面に出ます。近くの木の根元を見ると積雪は3mほどのようですが、こんもりと雪の積もったこの場所は吹き溜まりなのか、積雪3mではとうてい納得できません。雪がなければどんな景色なのでしょう。

この名無しのピークからオオシラビソの頭越しに茶臼岳、その手前に茶臼小屋が見えています。これもまた新鮮。

朝早くはサラサラ雪だったのですが、午後からは湿り雪に変わり、難儀をして何とか登り口の「御在所」に下りてきました。本日は茶臼岳の冬山巡視最終日なので、このあと「松川温泉」と「柏台」、「松尾八幡平ビジターセンター」付近のスノーモービル乗り入れ口になっている場所に取り付けた規制看板を取り外して任務終了です。

すっかり日焼けしてしまいました。

   あべ