前日の雨や雪の影響で凍り付くブナ林の中、今後の活動に活かすために秋田県立大学の先生を招いて地衣類の研修会を行いました。
積雪期には藪を漕ぐ必要もなく、夏よりも高い位置にある地衣類を見ることが出来ます。

地衣類は菌類と珪藻類の共生生物。
共生生物の代表的な存在なのですが中々注目して見ることがなかったので、今後のイベントに取り入れていけたらと思っています。

ブナの木肌の迷彩模様は地衣たちで出来ています。
ブナも、こんな事でもない限り、まじまじと肌を見られる事はないでしょう。

地衣類の数がどれ程あるのか数えた事はありませんが、くどーさんはブナの木肌と言えば、このトリハダゴケ等を思い浮かべてしまいがちです…

クサビラゴケは自転車の車輪のように模様が。

ルーペで覗いて細かな様子を観察。

センシゴケは地衣体全体に小さな穴が開いています。

白い模様を唐草模様に見立てたカラクサゴケ。

カブトゴケはワッフル模様に似た窪みが。

面白そうな地位を探して森をうろうろ。

モジゴケはブナの森から私たちへのメッセージ。
何を書いているのかは解読不能です。

遠目には小さな木のようにも見えるカラタチゴケ。

つららに閉じ込められそうなヨコワサルオガセ。

あっちに行ったり、こっちに行ったり。
上を見たり、下を見たり。
中々大変です。

キノリの仲間は氷の粒を纏っていました。

ひび割れみたいなブナノモツレサネゴケ。

大きな冠雪をのせた立ち枯れのオオシラビソ。

近付いて、よく見ると何かが見えてきました。
ヒゲ剃りあとみたいですが…

これも地衣。
ピンゴケの仲間。
頭の丸いピンがいっぱいです。

あまりに高い場所にあって、近くで見られませんでしたが、ナガサルオガセではないかな?

と、当日見られた地衣類を少しだけ紹介しましたが、何が何だか…という方も多いと思います。
しかし、よーく見ると形状や模様で何となくですが「これは何の仲間」くらいは判るかも。
なかなか奥深い地衣の世界。
ハマると面白いと思いますよ。
これからは、ちょくちょくイベントで紹介出来ればと思っています。
その前に、もっと勉強しなくちゃと思うくどーさんでした。

     くどう