12月28日(月)お天気が下り坂に向かっている予報が出ていましたが、嵐の前の静けさというやつでしょうか、風も無く穏やかなお天気の中、予約型ガイドウォーク「真冬の大泥火山in後生掛」に行ってきました。
後生掛温泉では、雪を纏った木々の向こうに日差しが輝いています。
今回のお客様は、小学1年生の女の子を含む3名様。
大泥火山、大湯沼を巡る3時間コースに出発です。
今シーズンは、雪がまだ少ないので夏の歩道の上を歩く事になります。
しかしここは噴気地帯、歩道の直ぐ近くで噴気孔やマッドポットがあるので注意が必要になります。
マッドポットの周りの雪が熱で融けて目視できれば回避しやすいのですが、雪が吹き溜まるような場所は穴がハッキリとしておらず、雪が中空になっていて踏み抜く可能性もあります。
夏場以上に足元に注意が必要になりますが、今日は数日続いたお天気のおかげでもちもちッとした雪を踏みしめながら歩きます。
お父さんの後ろを頑張ってついていく様子が可愛いですね。
まだまだ余裕です。
今日は青空はありませんが国見台が見えています。
強い風が創り出した雪庇も「もったり」として見えます。
まずは大泥火山に向かいます。
1.5m以上の雪が積もっている橋の上を慎重に渡ります。
安全な場所を選んで斜面を登ったり下ったり転んでみたり。
尻すべりの後に立ち上がるのに苦労しているようです。
上手に滑り、上手に立ち上がる人たち。
もう一つ橋を渡って大泥火山へ向かいます。
薄日が差すと、もちもちして見える雪に被われた景色が広がります。
少女は斜面をコロコロ転がる雪玉に夢中。
「雪だんご!雪だんご‼」
「雪だんご」…私の中にはなかった可愛らしい表現です。
今後、様々なシーンで使わせてもらいたい…
真新しいリスの足跡を見つけました。
大泥火山が見えてきました。
全然、余裕で遊びながら歩いています。
雪に被われた大泥火山。
静かな空間に、ボコッ、ボコッと泥を噴き上げる音だけが響きます。
大泥火山の前で、ふかふかの雪に大の字に寝て記念撮影。
大泥火山の後は大湯沼に向かいます。
とちゅうで見つけたタムシバ。
風の強い日には暖かそうと思うのですが、今日は一枚くらい脱いでも良いんじゃない?と思えてしまう程に風が無く穏やかで、山に行く時は冬期事務所にいる時より薄着なくどーさんは歩いていても少し汗ばむ程です。
バーン!
雪に寝ころんでクールダウン⁉
噴気地帯の真ん中を一列になって大湯沼を目指します。
シューシュー噴き出す噴気や、
ボコボコ泥の湧き出すマッドポットの間を進み、
モクモクと湯気の上がる大湯沼に到着。
八幡平方向を振り返ると、我らが「もっこちゃん」こと畚岳も薄っすらと見えていました。
大湯沼を見下ろせる高台を目指します。
雪に隠れるように、キタゴヨウの松ぼっくり。
広い雪原を走る少女。
頑張れッ。
抜き去るお父さん…
ズシャーッ!
雪煙を上げて走る重戦車。
で、展望地に到着。
大湯沼の西側は活動が活発で、湯気がモクモク。
雲に遮られてぼんやり輝く太陽が水面にキラキラ眩しく映ります。
広い雪原は、自由に走り回らないと勿体ないよね。
雪に寝転ぶのが気に入ってもらえたようで嬉しいです。
ホント、気持ち良さそう…
雪の上を歩くクモ。
今日は穏やかなのでお散歩かな?
再び噴気地帯を通って戻り、今度は林床地帯へと入っていきます。
これが最後の登り、頑張れー!
これは何?
何に見える?
「鬼っ!」だそうです。
これは初めてです。
あー、流行のアニメと思いきや、そちらには興味が無いと…
中々のセンスです。
私たちが歩いた後には、一本のトレースが残されていました。
登りがあれば下りもあります。
最後は当然、尻すべり!
ちょっと顔がこわばっているかも。
雪を蹴散らし豪快に。
今回の予約型ガイドウォークは、お天気にも恵まれて雪を楽しむのには最高のコンディションだったと思います。
まあ、少しくらい雪が降っても楽しいんですけどね。
皆さんも、予約型ガイドウォークで八幡平の冬を堪能してみませんか?
くどう