2月27日(土)朝方の雪で、樹氷原へ行くことが出来るのかと少々不安になりましたが、「登山者の聖地・樹氷原を歩こう」を開催しました。

集合場所の秋田八幡平スキー場は、時々薄日が差すものの、上空は雲に覆われています。
周辺のブナたちは霧氷に覆われているようです。

リフトで山毛森を上ると、日差しに輝く霧氷に包まれたブナたちがお出迎えです。

真っ白な雪面に伸びるブナたちの影とキラキラ輝く霧氷たち。
青空が見えると、一層輝きを増します。

目指す八幡平はまだ雲の中。
やっぱり不安になるくどーさん…

そんなくどーさんを尻目に、霧氷の輝く中で準備運動が。
出発に向けて、着々と参加者の皆さんは準備を進めています。

出発です。
せっかく霧氷が綺麗なので、蒸ノ湯休憩へはブナの森の中を歩いて向かいました。

もくもくと勢いよく上がる噴気が登山口周辺にも届く中を進みます。

まだ空には雲が残りますが、辺りの木々は霧氷で美しく着飾っています。

振り向くと、一面の雲に押しつぶされそうな秋田焼山と国見台。

霧氷に枝を枝垂らせたダケカンバやオオシラビソの間を進みましょう。
真っ白な世界に、参加者の皆さんのウエアが映えます。

少しづつ青空が広がっていき、真っ白な世界が輝きを増して目に眩しい程です。

いつの間にかダケカンバたちが姿を消し、辺りは白いオオシラビソたちだけに。
上空は風が強いようで、雲の流れが早く、陽が差したり陰ったりを繰り返しています。
時々吹く風に、細かな細かな氷の粒がキラキラ。

田代沼に到着。

風紋。
風の置き土産の美しい紋様たち。

いつの間にか、周囲を小さなスノーモンスターたちに取り囲まれていました。
まだ小さなモンスターたち。
彼らは、静かにこちらの様子を伺っているようです。

そんなモンスターたちの間を縫うように進みます。

藤助森に到着。
目の前に広がる樹氷原に思わずシャッターを切る参加者の皆さん。

どこまでも広がる樹氷原。
流れる雲と太陽が作り出す影も美しさを演出してくれます。

そんな樹氷原を見て、何を思うのでしょうか…

八幡平山頂の300番の道標が見えました。
見えるでしょ?
お天気の良い週末とあって、登山者で賑わっているようです。

右手に薄っすらと、八幡平三大展望地の一つ畚岳を見ながら、八幡平山頂を目指しましょう。

八幡平山頂は目前。
大きなモンスターたちの間を進むことになります。
襲われないように気を付けて進みましょう。

八幡平山頂に到着。
300番の道標もモンスター化してる⁇

八幡平三大展望地の二つ、源太森と茶臼岳が霞んで見えていました。

岩手山は頭に雲の帽子を被っていました。

風によって巻き上がる雪煙の中に八幡沼と陵雲荘が見えてきました。
周囲にはモンスターたちが沢山。

八幡沼を挟んで陵雲荘の対岸のモンスターたち。
さ、陵雲荘に入ってお昼です。
特に彼らが襲ってくる事はないので。

お昼を済ませ、帰路へと付きます。
風に、道しるべの竹竿に付けたピンクテープが真横になびいています。

午後の日差しが作り出す陰影にモンスターたちの迫力が増して見えます。
ここからは、彼らの様子を見ながら帰りましょう。

ドーン!

バーン!

ドドーン!

ババーン!

少々強い風の中、モンスターたちにお別れを告げます。

モンスターもお見送り。
また逢えると良いな。

今回はお天気に恵まれ、無事に樹氷原まで行ってくることが出来ました。
昨シーズン行けなかったリベンジは成功です。
樹氷は少し小さかった気もしますが、これもその時々の状況によって変わるもの。
自然から贈られた一期一会の美しい景色です。
また来シーズンも、このイベントが開催できることを願っています。
八幡平のスノーモンスターたちよ、また来年!

      くどう